『写真集 老農』

北上高地の生 40年の記録

 

 

 

 


◆ 著 者 :堀 忠三

◆ 発行年月日:2015/09

◆ サイズ:AB判・上製
◆ ページ数:112ページ(写真101葉/ダブルトーン)
◆ ISBN:978-4-87196-058-8
◆ 定価:4000円+税

 

■内容紹介■ 

大地を信じ自然と折り合いを付けながら、真摯に精一杯に、営営と生きてきた人びと。

激変する時代環境のなかに生きてきた古老の表情を記録したのが本写真集だ。(宮野芳一

 

ろう-のう【老農】 年老いた農夫。経験を積んだ農夫。(『広辞苑』第四版)     

ろう-のう【老農】 時を積み重ねて満ちた農民・農家・農村風景。(『写真集 老農』)

 

   

 この地に縁もゆかりもなかった著者が、旅の途中に出会って魅せられてから、40年にわたり通い続けてフィルムに刻みつけた東北は岩手の奥地・北上高地の人びとと自然。標高700メートル、冬は氷点下20度も珍しくない厳寒の地に根を下ろし、働き、生きる人びとのなんと魅力的なことか。その表情の味わい深さ、しぐさが物語る豊饒さは、言葉では表せ得ない。

 

 後に著者の撮影に同行してこの地を訪れた編集者の宮野芳一は言う。「大地を信じ自然と折り合いを付けながら、真摯に精一杯に、営営と生きてきた人びと。激変する時代環境のなかに生きてきた古老の表情を記録したのが本写真集だ」と。

 

 地に足をつけ、時を積み重ねて満ち満ちた農民・農家・農村風景を収めるこの写真集には、もはやわたしたちが見ることができない、見るすべもない、打ち捨ててしまい忘れかけてしまった生の原点、いわば生(き)の生がある。

 


●著者プロフィール

■堀 忠三(ほり ちゅうぞう)


日本写真作家協会会員

 

1940年、大阪府豊中市生まれ。

 

1945年、北海道サロマ町へ入植。

 

1970年、千代田写真専門学院卒業。

 

1986年、個展「北上の山峡で」開催(オリンパスギャラリー)。

 

1994年、北海道サロマ町で写真展開催。

 

1998年、写真集『北上高地――風雪と陽光のなかで』出版(日本経済評論社)。

 

1999年、個展「北上高地」開催(オリンパスギャラリー)。

 

2003年、写真集『牛飼い暦日』出版(日本経済評論社)。



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